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ひなびたびなひ

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あけましておめでとうございます


2013年、明ける前までは実感もなかったのに、「紅白」を見たり、「笑ってはいけない」を、見ているうちに気分が変わり、ひと寝してみれば2013年にリセット完了!

恐ろしいです、年の変わり目をテレビで実感するだなんて。

そんな我が家のブログは2012年なのですが(苦笑)
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前回の続き…。

突然の閃きで訪ねた温泉旅館、それは青森県黒石市にある秘湯「青荷温泉」なのです。
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通称「ランプの宿」と呼ばれているこの宿は、館内の電灯は非常灯以外ありません。

通路も、客室も、風呂場も、全てランプの灯火だけで照らされいます。

ちなみに、客室の暗さは、蛍光灯の豆球程度の照度…。
「まぁ♪風流」と言いたいところですが、それはそれは心もとない照度なのです。
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来る途中に宿の情報はネットで仕入れたものの、携帯の充電をするコンセントが無いとは!
この時点でわたしの携帯の残量は30%…朝には携帯も息絶えました(涙)
昭和な人間ですが、現代的な生活を知らず知らずしていたみたいですね…。

そんなランプと月明かりだけが頼りの旅館、素敵と言えば素敵ですが、エジソンの開発した電気しか知らない者にとって、すぐには馴染めません。
特に、暗がりの食事は「暗闇レストラン」とも違う微妙さで、昔の人は凄いなと思いました。

…と、いうよりも、3.11の震災が無ければこの風流な宿の魅力を受け入れられたかも知れませんが、
自分にとっては暗がりの夜は3.11に結びついて、消しても消しても拭えないトラウマなのです。
それだけが残念…本当に素敵な宿だけに、順番が逆だったら良かったのにと思いました。
(もちろん、大人ですから、良い所をちゃんと見て、楽しみましたけどね)

翌朝、昨夜の暗がりでは判らなかったお宿の散策を。
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まだ僅かに充電が残っている夫のiPhoneを借りました。
ソフトフォーカスが(笑)かかっていますが、ちょっと訳アリで、眼をつぶってください。

ランプの小屋です。
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沢山の館内を照らすランプはピカピカに手入れされています。
こんな手間のかかる作業を、欠かさず行っているこの旅館に脱帽!

吊り橋。
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温泉は内湯や露天、離れを含めて全部で4か所。
この先にも瀧の見える(夏は蛍が舞う)温泉があります。

雪止めのない屋根。
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雪深い青森では、屋根の雪を敢えて止めないのだそうです。
氷と化した雪は落下時危険なので、早いうちに落としてしまう方が良いということらしいです。
旅館では、お湯を建物に沿わせて張り、落ちた雪を溶かしていました。

談話室。
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囲炉裏を囲んでお酒が飲めたみたいですが、我が家が到着した時、あまりにも暗くてその存在すら気付きませんでした。残念です。

ひと通り写真を撮り終え、売店の横で夫とコーヒーを…。

浴衣姿の常連さんのKさんと、スタッフのMさんの会話がなごやかで、楽しくて、また来たくなるような、妙な安心感がありました。
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ランプのある暮らしを送る人だからこその雰囲気が、漂っていました。

湯治旅館的で、夜「うるさいなぁ…」と、思ったものの、接した方々の人柄や、宿の醸し出す雰囲気が、震災のトラウマを乗り越えても、また来てもいいかなぁと気持ちを変化させてくれました。

行き当たりばったりの旅でしたが「休日」を実感した、リフレッシュ旅なのでした。
by hinabitanabihi | 2013-01-05 22:04 | 日々
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のんびり生活


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