京都〜大阪を経由し、岡山県へ!
(太陽の塔には後ろ髪を引かれましたが、横目に通過…)
瀬戸内海沿岸の街をラヒちゃん(ハイゼット)で気ままに散策。
雪の降る北国とは違います。
関西方面に来て新築が少ない…と言うか、古くからの家に住んでいる人が多い印象を受けました。
東北は古い家を受け継ぐというよりも、高気密高断熱の新建材を使った新築の暖かい家へ移り住む傾向があり、古い家は残っても、住んでいる人は少ないのです。
古い家は寒いし、凍結もするし、手がかかるし、脳卒中や心筋梗塞のリスクを回避する意味でも新築へ移行するのはもっともな選択。けれど、人工素材で出来た街並みに個性はなく、残念に思うところでもあります。
そう言う意味では、温暖な地方は寒さが死活問題にはならないと言う点で、住み続けられるのは良いことだなぁ…と、ほんわかとした陽射しと、爽やかな風に吹かれながら感じるのでした。
瀬戸内の温暖な気候を満喫しながら、田舎町をふらふらと、一日は過ぎていったのです。
翌日…。
いつものくせで、5時台に目が覚めた我が家は、早々に倉敷のビジネスホテルを後にし、店が始まる前の美観地区をお散歩しました。
とは言え、夫の視線はもっぱら「路地」なのですが…。
そうそう、見過ごしがちなこんなところもよく見ています。
ここでも感じるのですが、東北には大味なものが多いのです。
たとえば、円空の仏像は粗いです。
東北の神社仏閣もかなり大雑把です。
それは、不器用なのではなく、適当なのでもなく、荒削りな性格だからでもなく、基本「寒い地方」だからなのではないかと、温かい風に吹かれながら感じるのです。
温かいからこそ、ちびちびと石のデコボコに合わせて木だって気長に削れるように感じます。
でも、氷点下な気候下では、そのような作業は出来ず、気合いでもってガツンガツンと行かなければ作る事はできそうにありません。
風土の与える影響はやはり大きいのでは?
夫の見る視線から、勝手に妄想を膨らませたひなびーなのです。
ポカポカです。
途中、花嫁さんと花婿さんを発見。
お目当ては、ロービー吹き抜けにある棟方志功の作品です。
大好きな棟方志功もやっぱりざっくり、津軽三味線もあの寒さがあってこその気合いなのです。
時代を感じるタイルなのです。
東北にはない味のあるタイルが渋いのです。
日本って広いなぁ…。
#
by hinabitanabihi
| 2013-04-25 21:45
| 風景